国際協力
安全な水の提供を通じて世界の人々の暮らしを変える
アイプランニングは2018年からアフリカにおいて国際協力の仕事に携わっています。ヤマハ発動機様のコンサルタントとして、アフリカで安全な飲料水にアクセスできない地域に、ヤマハクリーンウォーターサプライシステムを使った給水プロジェクトをODAや民間企業・団体のCSR活動として案件化する支援をしています。活動国は現在(2022年)10ヶ国。
各国の現地カウンターパートと提携し、彼らと共にプロジェクトの候補地やプロジェクト申請団体を探して現地調査を行い、プロジェクトの案件化、設備設置が終了するまでの様々な支援を行っています。
様々な機関、団体により給水プロジェクトはずいぶん前から開発途上国の村落への支援活動の1つとして行われてきていますが、必ずしも良い結果ばかりではありません。給水設備が設置された直後は、一時的には問題が解決したように見えますが、日常メンテナンスが不充分だったり、故障後の修理ができないままでいたり、水質に問題があったり等の理由で数年後には設備が使われなくなってしまうこともあります。
SDGsのゴール6では「安全な水とトイレを世界中に」として、安全な水の供給は重要な開発目標とされています。私たちはこのゴールを目指していますが、実施した給水プロジェクトが受益者(村)にとって持続可能なものとなっていくには、村で水委員会を組成し、設備の定期的なメンテナンスや将来の部品交換、故障等に備えて水を販売し貯蓄をしなければなりません。給水プロジェクトを案件化するにあたり、私たちは調査時に村と話し合いの場を設け、水委員会の役割、水の販売(ビジネス)の重要性について話し、村の取組み姿勢や熱意を確認します。
それはプロジェクト候補地が技術的な要件を満たしていたとしても、プロジェクトに対する村のオーナーシップが醸成されていかないと、持続可能なプロジェクトが達成されない可能性があるからです。プロジェクトの申請者となる非営利団体(NGO、地方政府等)が、オーナーシップを醸成していけるよう村を指導し、水委員会の定期的な外部監査を行うことが望ましいです。
1つのプロジェクト候補地の調査から実際の形になるまで約3年を要します。私たちがプロジェクト候補地として調査をする場所の多くは、日本に留学した方の故郷であったり、今日本に住んでいる方の故郷であったり、現地の日系企業が関わる村であったり、また以前、観光で訪れた場所だったりと、どこかで日本とご縁があります。
それはとても嬉しいことです。もちろん、日本とのお付き合いは初めてという場所もあります。でも、一番は水のことで困っている、安全な水が欲しいというという切実な要望があって、ご相談に至っています。
今後成功モデルが少しずつ増え、現地の体験者の口コミによってヤマハクリーンウォーターサプライシステムによる給水プロジェクトがさらに世界に広がっていくこと、安全な飲料水の提供を通じて人々の暮らしが変わり、日本とアフリカの関係がよりいっそう深まるように貢献して参ります。
ヤマハ発動機ヤマハクリーンウォーターサプライシステムの詳細はコチラ